FPS のクランというのはあれだ。
ガチでやってるところは移籍とか激しい。まるでサッカーチームである。それはそれで切磋琢磨みたいな感じで悪いとはいえないが。まぁ、仲間意識というより、勝利のために手を組むという感じだろうか。ある意味プロだが、職業でやるには日本では地盤が出来上がってないため、ガチでやれるのは大学生ぐらいだろう。
まったり系では、ちょっと揉め事があるとなんかぐだぐだになる。
MMORPG のギルドでも似たようなものだが、クラス毎の特性などがあり、特定のクラスが抜けたら、ゲームが成り立たなくなることがある。なので、不満を抱えつつもちょっとがんばってたり。しかし、FPS だとレベル差などという概念がないから、直ぐに抜けるだのなんだのということになる。
プレイヤーの成熟度も低いのかもね。と、思う私は FPS やら MMORPG やらなんでもやるんである。
ということで、FPS のまったりクランであった、事実を元にしたフィクションである。
A さんと B さんが X というクランに入っていました。最近、Y というクランと仲がいいです。
Y はなんか面白そうな人がいると、VC (ボイスチャット) のチャンネルに招待します。Y はこのごろ、X と仲が良く、X メンバーと直に話したくてしょうがありません。
A さんと B さんは気軽に話す人だったので、Y の VC にも誘われると入っていたりしました。
最近 A さん、X より Y のクランのほうが楽しいです。一緒に遊べる時間帯に人が多いようだし、なにより同性の人も多いです。X を抜けて Y に行きたくてしょうがありません。Y へも公言してたんですが、Y のクランの人は「X を抜けちゃだめだよ!」と逆に諭していたようです。確かに、この状態じゃ引き抜きと誤解されてしまいますものね。
さて、そんな中、X のクラン内で B さんの言葉がきつい、という話題がありました。A さんと B さんは、X の中では外部からきたメンバーであり、かつ、B さんを X に勧誘したのは A さんでした。はしゃぎすぎることがある B さん。確かに、クランの雰囲気を悪くしているといってもいいでしょう。それに、たまに A さんもイラっとすることもありました。これはチャンスです。
「雰囲気悪くしたのは B さんの発言と、それに便乗していた私ですね。では、クラン抜けます。B さんにも抜けるよう説得してきます」
困惑したのは X メンバーです。「あえて言うなら」のレベルの話題だったのがいきなり大きくなりました。「そこまでしなくていいです」とは言ったものの、A さんは止まりません。結果、メンバーが 2人、A さん、B さんが抜ける事になりました。
さて B さん。A さんに誘われたのと、X のクランマスターの人柄に魅かれて X に入りました。なので、A さんから抜けると言われてすごく驚きました。さらに「私抜けるけど、B さんはどうするの?」と言われ、更に驚きました。なぜ自分まで X を抜ける必要があるのか混乱しました。A さんから「B さんが空気悪くしている。それが一番の原因」「B さんに便乗して空気を悪くしていた私も責任がある」「正直、B さんの発言にもイラっとすることがあった。慣れたから 1日経ったら忘れるけど」「空気が悪くなってメンバーのイン率が下がった」「そろそろ私のログイン率も下がるからいい機会」「お互い、一匹狼に戻るだけ」と説明がありました。X のメンバーはリアル身内が多いのです。聞いたとおり、X にそこまで迷惑をかけていたのなら、外部からきた人間である B さんは、X に留まるのは無理です。B さんは X のクラマスと話をしたところ「B さん自体を嫌ってる人なんていませんよ」とは言われたものの、暴言で雰囲気を悪くしたことは否定されませんでした。迷惑であり一緒に遊びたくない人がるというなら、抜ける選択肢のほかはありません。
B さんは、A さんがしばらくゲームをしていない時にも、X 内で遊んでいて、既に X 内の身内であるつもりでした。X 内は居心地がよく、A さんに言われるまで抜けることなど微塵にも思っていませんでした。しかし、実際は違ったのだとショックを受けます。こういう経緯ですから X とは距離を置くのが普通です。
さて、A さん。これで Y への移籍の障害がなくなりました。クラン Y も、A さんがクランを抜けてきたというので驚きます。しかし、抜けた直後にクランに加入というのは、やはり引き抜きのような状態になってしまいまい、X に迷惑をかけることになりかねません。そこで、C というキャラクターを作り、Y に入ることにしました。もちろん、B さんにも X にも内緒ですが、Y は承諾済みです。
さて、B さん。A さんの言葉を受け、しばらく一人で遊ぶことにします。A さんのことは、ゲーム内では親友クラスだと思っていたようです。B さん。野良ります。たまに、Y の VC に誘われたり、そんな感じで野良ります。
さて、詳細がわからない X メンバー。A さん、B さんが抜けたのに驚きます。クラマスは事情を知っているのですが、メンバーに細かく話を展開していませんでした。B さんにささやきで事情を聞きます。驚いたのは B さんです。嫌われているというより、好かれているというメンバーの方が多かったからです。とはいえ、少なからず苦手だと言うメンバーの情報も聞いたため、抜けたことに納得することにしました。
改めましてクラン Y。やっぱり X の人達が楽しそうなので、一緒に遊びたくて、話したくてしょうがありません。
B さんは X 在籍時、Y の VC を「暴言が多すぎる。メンタルが弱い人は無理だろう」との評価をしていました。そのため、Y には「ゲーム内で話しかけ、気軽に呼べるような雰囲気をつくりましょう」と言っていました。
A さんは X を抜けた後でも、やはり X メンバーとは一緒に遊びたい。それに、 Y も X と同じ VC のチャンネルで遊びたがってるし。ということで、A さんは仲介をし、X と Y の交流の場をつくり、一緒の VC チャンネルを建てる機会があるようになりました。B さんが慎重すぎましたね。とはいえ、X に在籍していたときからそう話していたのですが、X の中では身内以外の人とも気軽に話す人、話そうとは思わない人が別れていました。話してもいい人だけがチャンネルに合流するような形です。
さて、仲介した A さん。C にキャラクターを変え、Y + X の VC で遊びます。VC と言っても、マイクが使えないので、文字での会話です。これで身分もばれないしばっちりです。
Y は、A さんから X を抜けたのは B さんの暴言が理由だということを聞いていました。暴言が原因で抜けるのであれば、X が VC にいるときは B さんを呼ばないのが得策です。X 内で嫌われているので当然です。そんなにひどい暴言だったのかと興味もあります。なので、X のメンバーに尋ねてみました。しかし、VC のチャンネルに来る人は、B さんと遊ぶと楽しいという人ばかりでした。なんか変だな、とは思いますが、これまで通りたまに B さんも呼ぶことにします。
ということで、B さんはたまに Y の VC に呼ばれます。そこには X のメンバーがいることもあります。X のメンバーに迷惑がかかったので抜けたのに、VC には X のメンバーもいるのです。先に B さんが入っていて、X のメンバーが後から来るのなら、遠慮して抜けるのが普通ですが、Y の人は先に X のメンバーがいて、B さんを呼ぶのに抵抗がないのです。いる X のメンバーも抵抗がないようです。これは B さんは混乱します。確かに、合同 VC にいる X メンバーは、B さんと遊ぶのが楽しいという人ですけども。
普通であれば、「Y + X - B さん = 現状」となるはずです。とらえようによっては、この一連の出来事は B さんをコミュニティから追放したかった、ともとれます。しかし、B さんは Y + X に呼ばれています。普通に考えて意味がわかりません。B さんは、この状況が気持ち悪くてしょうがありません。
と、ほとんどの人にとって楽しい時間が過ぎていました。しかし、いつまでもこの状態が続くとは限りません。長く一緒に遊んでいた人たちです。Ping やプレイスタイルから A さんが C であることはいずればれてしまうかもしれません。ということで、A さんは C の身分を X に伝える決心をし、Y メンバーに伝えました。
そんな中、B さんと X、Y のメンバーが VC にいるとき、ゲーム中に Y のクラマスが「生き残っているのは A さんだけか」とぽろっとこぼしました。B さん、X のメンバーは混乱します。とはいえ、現在の VC に A さんはいるけど、ゲーム内にはいない、かつ、VC のチャット機能でも A さんは話していない。つまり、Y のクランチャットで話している、ということでしょう。
B さんはプレイ中はあまり気にしていませんでしたが、言われてみて注意深く C を見ると、確かに A さんの動きでした。課金武器も所有しています。なるほど、課金もしてるし A さんは完全に C になったようです。身分を隠して Y にはいった A さんの「お互いしばらく野良だね」との言葉が頭の中でぐるぐるしたようです。
B さん考えます。なぜ、A さんは先に Y に入ることを教えてくれなかったのか。「A さんは B さんが A さんに思っていたほど、B さんを友達と思ってなかった」ということに落ち着きました。そうでなければ、この状況を説明できないからです。大切な友達だと思っていたのが馬鹿みたいです。B さんの中から A さんの存在がすーっと消えていきました。
Y のクラマス、焦ります。A さんより先にばらしてしまいました。裏で B さんに平謝りです。謝罪の中でついでに B さんを勧誘してみました。が、即答で断られました。「マークが気に入らない」という、今起こった出来事とは関係ない、身もふたも無い理由でしたが。しかし、B さん、よほどインパクトが大きかったのでしょう。よく考えれば黙っていた Y との仲も悪いものとなってもおかしくないはずです。とても混乱していたので、そこまで頭が回らなかった B さんでした。あとから気がついたものの、謝罪はうけたので適当に流すことにしました。
X のメンバーは考えます。A さんは、なぜ身分を隠して Y に入ったのか。X を抜けた理由と、Y に入った理由が別のため納得できません。どういうことかと A さんに対し説明を求めます。ちなみに、X のメンバーのイン率が下がったのは B さんの暴言ではなく、普通にリアルの事情からでした。
実は、X は人の出入りが激しいクランでもありました。「しばらくしたらまた戻る」とか「ちょっと別のクランで修行してくる」とか「大会出たいので移籍する」とか、普通にありました。抜けては入りをそれなりに許容していたのです。
さて、A さん。これは A さんも困ります。
実は、A さん、Blog を始めてました。そこには Y への加入理由は書いていました。X 内の話ではなく、Y に入った理由、普通に話をしてて楽しいから、時間が合うから、同性の人がいるから、ということです。X のことがなければ、十分納得できる理由です。「X メンバーがこれを読めばいいじゃないか」と思いますが、X のメンバーが全員 blog を読んでいるわけではありません。しかし、これを単独で読むと、Y に入りたいのが X を抜けた理由にしかとれません。X や Y に話した X を抜けた理由は「空気を悪くしたから」であって「Y に入りたかったから」ではないのです。全ての事情を話していたわけではないのですが、「嘘は言っていない。それにもう辞めたんだから、どこのクランに入ろうとも説明が必要な理由はない」というのが正直なところです。X を抜けたのと、Y のクランに加入したのは A さんにとっては別の話です。他の抜けたメンバーの行動を追求したことはないのに、A さんには何故言ってくるのか。なぜそこまでしなくてはいけないのか。A さんはかなりめんどくさくなりました。
そんなめんどくさい状態の中、A さんも話の流れで「いつか X に戻る」と X に告げました。これもまた X は混乱に陥ります。「A さんが B さんを連れて抜けて、A さんだけ戻ってくるという」なるほど。では B さんはどうなるのでしょう? X のクラマスはわけがわからなくなりました。
A さん、X の人との話も面倒になってきたし、Y にも迷惑がかかっているかと思ったので、Y も抜けようかと考えます。でも、Y クラマスからは迷惑はかかってないといわれたので、保留にします。はい、Y には迷惑はかかっていません。X のクラマスが A に説明責任を求めているという状態ですので。A さんの考えが知りたいだけで、Y の他のメンバーはどうでもいいのです。
話は変わって A さん、最近 B さんを見ません。そこで、B さんに IM (インスタントメッセージ) を送ります。「早く戻ってきてね」と。
さらに B さんは混乱します。
これまで、Y の VC のメンバーを見たことはありますが、そこに C の名前があったことがありました。A さんは VC の別アカウントを取得していたのです。C からは B さんにコンタクトはきていません。IM が来たのは A さんのアカウントからです。C のアカウントもわざわざ作って、かつ、コンタクトもないというのは、B さんを追放したかったからじゃないのでしょうか? わざわざ A さんの古い (?) VC のアカウントから話してくるのでしょうか?
今あるのは、身分を明かした A さんである C がいる Y と、抜けた X があるのです。さらに VC にも呼ばれます。
B さんは A さんに返事をします。
「ただ『気持ち悪い』とだけ言っておく」
B さんは X を抜けて昔の通り、適当に遊ぶつもりでした。でも、A さんの「今後は野良で」との言葉も偽りだったのがわかりました。いえ、A さんがクランを移ったのはいいのです。なぜ、C と身分を偽ってたのでしょうか。つまり、信用されてないし、そこまでの友人でもなかったということじゃないでしょうか。A さんがいったい何を考えているのかわかりません。見方を変えると、X を抜けさせられた挙句、裏切られたわけです。
それなのに A さんである C がいる Y からも声がかかります。X のメンバーからも声がかかります。A さんからも声がかかります。この状態はなんでしょうか?
A さんは、自分の居心地のいい場所を作りたかったのでしょう。クラン単独なら Y がいい。X のひととも遊びたいので、Y + X の VC もつくった。B さんとも遊びたい。なので声をかけた。
何もおかしいことはありません。ただ、自分が起した周りの状況を気付いてすらいないのでしょう。いえ、気づいていないふりをしているのかもしれません。
B さんは、A さんが何も考えてないということはなんとなくわかります。しかしこの状況を受け入れれるかというと、それもなかなか納得がいきません。気持ち悪いんです。
B さんは呼ばれない限り、そのゲームを立ち上げることは少なくなりました。
さて、皆のもやもやは解消することはあるのでしょうか?
何がどうすれば落ち着くのでしょうか?
どこが終着地点でしょう?
それは誰にもわかりません。
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